DNSレコードとは?A・AAAA・CNAME・MXの違いを初心者向けに解説

ドメインやDNSについて調べていると、「Aレコード」「CNAME」「MXレコード」といった言葉を目にすることがあります。

これらはすべてDNSレコードと呼ばれるデータの種類です。

DNSレコードは、ドメインに関するさまざまな情報をDNS上に登録するために使われます。

例えば、WebサイトのドメインをどのIPアドレスにつなぐのか、メールをどのサーバーで受け取るのかといった情報を設定できます。

DNSレコードの種類は多くありますが、最初からすべて覚える必要はありません。

まずはWebサイトの設定でよく登場するA・AAAA・CNAME・MXの4種類を理解しておくと、DNS設定の画面もかなり読みやすくなります。

DNSレコードとは?

DNSレコードとは、ドメインに関する情報をDNS上に登録するためのデータです。

DNSは、ドメイン名などを手がかりに通信に必要な情報を調べる仕組みです。

そのDNSの中には、ドメインに関するさまざまな情報が登録されています。

例えば、

「このドメインはどのIPアドレスを使うのか」

「このメールはどのメールサーバーで受け取るのか」

といった情報です。

こうした情報を種類ごとに登録したものがDNSレコードです。

DNSレコードは何のために使う?

DNSレコードを使うことで、1つのドメインに対してさまざまなネットワーク上の情報を設定できます。

例えばWebサイトなら、

ドメイン → Webサーバー

という関係を設定できます。

メールなら、

ドメイン → メールサーバー

という関係を設定できます。

そのため、DNSレコードはWebサイトだけでなく、独自ドメインのメールサービスなどでも利用されています。

まず覚えたい4つのDNSレコード

DNSレコードには多くの種類があります。

その中でも、初心者が最初に覚えておきたいのが次の4つです。

レコード主な役割覚え方
Aドメイン名をIPv4アドレスに対応させるドメイン → IPv4
AAAAドメイン名をIPv6アドレスに対応させるドメイン → IPv6
CNAMEドメイン名を別のホスト名に対応させる名前 → 別の名前
MXメールを受け取るメールサーバーを指定するドメイン → メールサーバー

この4つは役割がそれぞれ違います。

特に重要なのは、A・AAAAはIPアドレス、CNAMEは別のホスト名、MXはメールサーバーという違いです。

Aレコードとは?

Aレコードは、ドメイン名やホスト名をIPv4アドレスに対応させるDNSレコードです。

例えば、

example.com

に対して、

192.0.2.10

というIPv4アドレスを設定するイメージです。

つまり、

example.com → 192.0.2.10

という対応関係を作ります。

WebサイトのドメインをWebサーバーのIPv4アドレスへ向ける場合などに利用されます。

Aレコードの「A」は何の意味?

Aは「Address」を表しています。

DNSレコードにはそれぞれ役割を示す名前が付けられており、AレコードはIPv4アドレスを指定するために使われます。

AAAAレコードとは?

AAAAレコードは、ドメイン名やホスト名をIPv6アドレスに対応させるDNSレコードです。

IPv4では、

192.0.2.10

のような形式のIPアドレスを使います。

一方、IPv6では、

2001:db8::10

のように、コロンで区切られた形式のアドレスを使います。

AAAAレコードは、このIPv6アドレスをドメイン名などに対応させるために利用されます。

Aレコードとの違い

AレコードとAAAAレコードの違いは、対応するIPアドレスの種類です。

Aレコード → IPv4

AAAAレコード → IPv6

この違いを覚えておけば、DNS設定画面でAとAAAAが並んでいても迷いにくくなります。

CNAMEレコードとは?

CNAMEレコードは、あるホスト名を別のホスト名に対応させるためのDNSレコードです。

Aレコードが、

名前 → IPアドレス

という対応を作るのに対して、CNAMEは、

名前 → 別の名前

という対応を作ります。

例えば、

www.example.com

を

example.com

に対応させるような設定が考えられます。

CNAMEを利用すると、IPアドレスを直接登録するのではなく、別のホスト名を参照させることができます。

CNAMEを使う場面

CNAMEは、外部のWebサービスやCDNなどを利用するときにも登場します。

サービス側から指定されたホスト名をDNSに登録し、自分のドメインからそのサービスへつなぐような構成です。

ただし、CNAMEには利用できる場所や組み合わせなどにルールがあります。

DNS設定をするときは、利用しているサービスの公式案内に従うことが大切です。

MXレコードとは?

MXレコードは、ドメイン宛てのメールを受け取るメールサーバーを指定するためのDNSレコードです。

MXは「Mail Exchange」を意味します。

例えば、

example.com

という独自ドメインでメールを利用するとします。

このとき、

「example.com宛てのメールを、どのメールサーバーで受け取るのか」

を指定するためにMXレコードを利用します。

そのため、Webサイトを表示するための設定と、メールを受け取るための設定は必ずしも同じではありません。

MXレコードには優先順位がある

MXレコードには優先度を設定できます。

複数のメールサーバーを登録している場合、それぞれに優先度を設定することで、どのサーバーを優先して利用するかを指定できます。

数字の小さい値を優先する設定が一般的です。

ただし、実際の設定方法や値は利用するメールサービスによって異なるため、サービス提供元の案内を確認してください。

A・AAAA・CNAME・MXの違いを整理

ここまでの内容を一度整理してみましょう。

種類対応するもの主な用途
AIPv4アドレスWebサイトなどをIPv4のサーバーへ接続
AAAAIPv6アドレスWebサイトなどをIPv6のサーバーへ接続
CNAME別のホスト名別のホスト名を参照
MXメールサーバーメールの配送先を指定

覚え方としては、

A=IPv4

AAAA=IPv6

CNAME=別の名前

MX=メール

と考えると簡単です。

DNSレコードを設定するときの注意点

DNSレコードは、間違えるとWebサイトやメールが正常に動作しなくなることがあります。

例えばWebサイトのAレコードを誤ったIPアドレスに変更すると、ドメインから正しいサーバーへアクセスできなくなる可能性があります。

また、MXレコードを誤って設定すると、メールの送受信に影響する場合があります。

そのため、DNS設定を変更するときは、現在登録されている内容を確認してから作業することが大切です。

IPアドレスを間違えない

AレコードやAAAAレコードを設定するときは、指定するIPアドレスを確認しましょう。

特にサーバーを移転するときは、古いサーバーと新しいサーバーのIPアドレスを間違えないよう注意が必要です。

CNAMEの設定先を確認する

CNAMEはIPアドレスではなく、別のホスト名を指定します。

サービスから指定されたホスト名をそのまま登録する必要がある場合もあるため、独自の判断で変更しないほうが安全です。

MXレコードはメールサービスの案内を確認する

独自ドメインでメールを利用する場合、メールサービスからMXレコードの設定値が指定されることがあります。

この場合は、利用しているサービスの公式マニュアルを確認して設定しましょう。

DNSレコードを変更したらすぐ反映される?

DNSレコードを変更した場合でも、変更内容がすべての環境ですぐに確認できるとは限りません。

DNSにはキャッシュが利用されるため、変更後もしばらく以前の情報が参照される場合があります。

そのため、DNS設定を変更した直後に、

「設定したのにまだ古いサーバーへアクセスされる」

といった状態になることがあります。

DNSの変更を行うときは、利用しているDNSサービスの仕様やTTLなども確認しておくと安心です。

DNSレコードは全部覚える必要がある?

DNSレコードにはA、AAAA、CNAME、MX以外にもさまざまな種類があります。

例えば、TXTレコードやNSレコードなどもあります。

ただし、DNSを初めて勉強する段階ですべてを暗記する必要はありません。

まずは、

A=IPv4

AAAA=IPv6

CNAME=別のホスト名

MX=メール

という4つを覚えておけば、DNS設定の基本を理解するための土台になります。

その後、TXTやNSなど必要になったレコードを個別に覚えていけば十分です。

DNSレコードとDNSサーバーの違い

ここも混同しやすいポイントです。

DNSサーバーは、DNSに関する情報を管理したり問い合わせに応答したりする役割を持つサーバーです。

一方、DNSレコードは、そのDNS上に登録されているドメインに関する情報です。

簡単に考えると、

DNSサーバー=情報を扱う場所・仕組みの一部

DNSレコード=そこに登録されている情報

という関係です。

この違いを理解すると、DNS設定画面に表示されるレコードの意味も分かりやすくなります。

まとめ

DNSレコードは、ドメインに関するさまざまな情報をDNS上に登録するためのデータです。

初心者がまず覚えておきたい代表的な4種類は次のとおりです。

Aレコード:ドメイン名などをIPv4アドレスに対応させる

AAAAレコード:ドメイン名などをIPv6アドレスに対応させる

CNAMEレコード:あるホスト名を別のホスト名に対応させる

MXレコード:メールを受け取るメールサーバーを指定する

DNS設定で迷ったときは、レコード名だけを見るのではなく、「何と何を対応させるための設定なのか」を考えると理解しやすくなります。

まずはA・AAAA・CNAME・MXの違いを押さえておけば、レンタルサーバーやドメインサービスのDNS設定画面も読みやすくなってきます。

DNSレコードとは簡単にいうと何ですか?

DNSレコードは、ドメインに関する情報をDNS上に登録するためのデータです。Webサイトの接続先やメールサーバーなどを指定するために利用されます。

AレコードとAAAAレコードの違いは何ですか?

AレコードはIPv4アドレス、AAAAレコードはIPv6アドレスを指定する点が違います。

CNAMEレコードは何に使いますか?

CNAMEレコードは、あるホスト名を別のホスト名に対応させるために使います。外部サービスなどを利用するときにも登場します。

MXレコードは何のためにありますか?

MXレコードは、ドメイン宛てのメールを受け取るメールサーバーを指定するために使われます。

DNSレコードを変更するとWebサイトが見られなくなることはありますか?

設定内容を間違えると、Webサイトやメールが正常に動作しなくなる可能性があります。変更前の設定を確認し、利用しているサービスの公式案内に従って作業することが大切です。

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