サーバーが重い・落ちる原因は?CPU使用率を下げる初心者向けの対策5選
せっかく作ったブログやWebサイトの表示が急にものすごく遅くなったり、画面が真っ白になって「503 Service Unavailable」というエラーが出たりした経験はありませんか?
これは、サーバーが処理の限界を迎えてパンクしてしまった「過負荷(オーバーロード)」という状態です。サーバーの管理画面を見ると、「CPU使用率が100%」に張り付いていることがよくあります。
なぜサーバーは急に重くなってしまうのか。そして、ITに詳しくない初心者でもできる「CPUを休ませる(使用率を下げる)方法」について、今回も「レストランの厨房」に例えてわかりやすく解説していきます。
なぜCPU使用率が跳ね上がるの?(過負荷の3大原因)
サーバーの中にある「CPU」は、人間でいうと「料理を作るシェフ(頭脳)」にあたります。CPU使用率が高いということは、シェフが休む暇もなくフライパンを振り続けてパニックになっている状態です。
シェフがパニックになる主な原因は、以下の3つに絞られます。
1. お客さん(アクセス)の急増
SNSで記事がバズったり、テレビで紹介されたりして、突然何千人ものお客さんが一度に「このページを見せて!」と来店してきた状態です。シェフの料理スピードが注文数に追いつかず、待ち時間(ページの読み込み時間)が長くなります。
2. 複雑すぎる注文(重い処理・プラグイン)
お客さんの数は普通でも、「調理にものすごく時間がかかる複雑なメニュー」ばかり注文されるとシェフは疲弊してしまいます。
WordPressの場合、便利だからといってプラグインを何十個も入れている状態がこれにあたります。裏側で無駄な処理がたくさん動き、CPUを激しく消耗させます。
3. 悪質なBot(自動プログラム)による攻撃
人間の読者ではなく、インターネット上を徘徊するロボット(クローラーやスパムBot)が、1秒間に何十回もアクセスを仕掛けてくることがあります。迷惑なイタズラ電話が鳴り止まず、シェフが料理に集中できない状態です。
CPU使用率を下げる!今日からできる対策5選
原因が分かれば、対策は「注文を減らす」か「シェフの負担を軽くする」かのどちらかです。専門的なコードを書かなくても実践できる効果的な方法を紹介します。
対策1:「キャッシュ」を活用する(作り置き料理)
これが最も即効性があり、効果的な方法です。
毎回イチから料理を作るのではなく、よく注文されるページを「完成済みの状態(キャッシュ)」として保存しておき、次のお客さんにはそれをそのまま出します。
WordPressであれば、「WP Super Cache」などのキャッシュ系プラグインを導入するか、レンタルサーバーの管理画面にある「キャッシュ機能」をONにするだけで、CPUの負担は劇的に下がります。
対策2:不要なプラグインを削除する
「いつか使うかも」と思って入れたままになっているプラグインや、画面に雪を降らせるような過剰な装飾プラグインは、シェフの体力を奪う大きな原因です。
現在使っていないものは「無効化」するだけでなく、完全に「削除」してメニューをスッキリさせましょう。
対策3:画像のサイズを小さくする
1枚で数MBもあるような巨大な高画質写真をそのままアップロードすると、サーバーがその重いデータを運ぶために余計な体力を使います。
「EWWW Image Optimizer」などの画像圧縮プラグインを使ったり、アップロードする前にスマホやPCのアプリでサイズを小さくしたりする癖をつけることが大切です。
対策4:PHPのバージョンを最新にする
WordPressを動かしている「PHP」というプログラム言語にはバージョンがあります。古い調理器具を最新の高性能なものに買い替えるイメージです。
レンタルサーバーの設定画面からPHPのバージョンを最新(※現在は8.x系が主流)に引き上げるだけで、処理速度が上がり、CPUの負担が減ることがあります。(※変更前には必ずバックアップを取りましょう)
対策5:サーバーのプランを上げる(最終手段)
どれだけ工夫しても、サイトが成長して本当に毎日数万人のお客さんが来るようになったら、シェフ1人ではどうにもなりません。
その時は、より高性能なCPUを搭載した上位プランに変更するか、別の強力なサーバーに引っ越す(スタッフを増員する)タイミングが来たということです。
まとめ:サーバーも定期的な「お片付け」が大切
サーバーが重くなる原因と、CPU使用率を下げるポイントをまとめます。
- 過負荷の原因は「アクセスの急増」「重いプラグイン」「悪質なアクセス」
- 一番の特効薬は「キャッシュ」を使ってイチから処理する手間を省くこと
- 不要な機能(プラグイン)を減らし、身軽な状態を保つこと
急にサイトが見られなくなると焦ってしまいますが、まずは落ち着いてサーバーの管理画面からCPU使用率のグラフを確認してみてください。普段から無駄なものを省き、風通しの良い「厨房」を作っておくことが、安定したサイト運営の第一歩です。
Q. CPU使用率が100%になったら、サーバーは壊れてしまいますか?
A. 物理的に機械が壊れるわけではありません。処理が追いつかずフリーズしているだけなので、アクセスが落ち着くか、サーバーを再起動すれば元に戻ります。
Q. 自分のサイトのCPU使用率を確認するにはどうすればいいですか?
A. エックスサーバーやConoHa WINGなど、一般的なレンタルサーバーであれば、会員用の管理パネル(コントロールパネル)の中に「リソースモニター」や「CPU使用率」という項目があり、グラフで視覚的に確認できるようになっています。
Q. 悪質なBotのアクセスをブロックする方法はありますか?
A. 海外からの不審なアクセスが多い場合、レンタルサーバーに備わっている「海外IPアドレスからのアクセス制限」を有効にしたり、「Wordfence Security」などのセキュリティプラグインを導入したりすることで大幅に防ぐことができます。
